住職が語る

「東日本大震災に思うこと」


3月11日、今までに経験したことのない未曾有の大地震と津波が襲いました。一瞬のうちに多くの犠牲者を出しました。大明寺でも毎日朝勤で、ご回向を続けています。もう100ケ日になります。4月8日の釈尊降誕会では、災害復興への願いを・・・。5月8日の千部会では、多くの災害犠牲者への追善供養を行いました。私たち日蓮宗は「安穏な社会づくり、人づくり」をテーマに宗門運動を展開しています。まさに、今般の震災では、復興への支援は安穏な社会づくり、救済支援は人づくりです。被災地に行った多くの若い僧侶は、僧侶としての多くの本分を学ぶことができたでしょうし、現地で触れ合うことのできた多くの方との縁は、大きな絆となったことでしょう。「絆」素敵な言葉です。仏教では「縁」ですね。「絆」とは喜びよりも苦しみを 共にすることから始まる 苦しみを共にしたよろこびは 倍のよろこびを共有する こんな詩がありました。今回の被災地の支援活動で、多くの被災者から感謝の手紙や電話を頂きました。苦労がよろこびにかわる瞬間です。「おばさん、何か必要な物ありませんか?」「有難う、私は大丈夫。もう少し先に行くと、もっと困っている人がいるからそっちに行ってあげて下さい」。自分も不自由しているのに、他の被災者の心配ができる。なんて素敵なのだろう。人の心のぬくもりを被災地で教わる。きっと厳しい冬を乗り越えてきた東北の人々が育んだ、助け合う精神なのだろう。私たちも頑張ろう!この人たちと頑張ろう!頑張れ日本!そう叫ばずにはいられない・・・。若い僧侶たちの体験報告でした。また、今回の被災地救済・支援活動に物心両面で多くのご協力を頂いた檀信徒、地域の方々に厚く御礼申し上げます。まだまだ継続的支援が必要です。今後ともご協力お願いいたします。最後にもうひとこと。「楠山上人、早くから被災地支援を始めていると聞いて、なにかできないかと電話したんだ。なんでも言ってくれ」と、全国のご縁ある寺院僧侶から多くの物資を送っていただきました。本当に感謝です。有難う!  

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